KAIENTAI-DOJO  TAKAみちのく選手

高:さぁ、ということで今週のラジオ格闘技向上委員会はKAIENTAI-DOJO
  にお邪魔しております。
  そして、KAIENTAI-DOJOといえばもちろん!
  この選手にお越しいただきました。
  ただ今ジュニア三冠王のTAKAみちのく選手!よろしくお願いします。
み:おねがいします!
高:では、軽く自己紹介をお願いします。
み:はい。千葉県出身、盛岡で育ち、なにかの間違いでメキシコに行き、
  そのままアメリカに4年半くらいいて。
  で、千葉に帰ってきてKAIENTAI-DOJOという団体を作った男です。
高:そうなんです。日本のプロレスマット界では、多分TAKAみちのく選手
  のような選手はいないという唯一無二の存在なんです。
  そこらへんも今日はがっつり聞いていきたいと思います。
  まずはですね、プロレスラーになったきっかけというところから
  教えていただきたいんですけども。
み:えー小学校の時に大人気だった「筋肉マン」という漫画があって、
  それがきっかけでプロレスを見るようになって
  真似してプロレスごっこをしているうちにそのまま
  プロレスラーになっちゃったと。
  だからきっかけは筋肉マンです。プロレスを見始めた頃は
  長州力とかタイガーマスクとかそういう人がバリバリやってたんで
  当時は全日本プロレスを見ていました。
高:全日派って感じですよね?
み:いや、そうでもないんですよね。
高:あ、そうでもないんですか(笑)
み:田舎なんで、全日は結構早い時間にやってたんですけど、
  新日は夜中にやっていて。小学生だったので夜中まで
  起きているのが辛くてあまり見れなかったと。
高:なるほど。そして、夢を叶えてこうしてプロレスラーになって、
  よかったこと辛かったこと色々あると思うんですが、教えていただけたらと。
み:よかったことはいろんなとこ行けて色んな人と出会えて色んな地方の美味しいものを食べられるってことですかね。
  あとは、やっぱり自分が昔からやりたくてなりたかったものになって、好きなことやって生きてるっていうのはいいですよね。
  辛かったことは…自分プラス思考なんで辛いとかあんま思わないんで悩んだりもしないんですけど
  やっぱ海外行って、最初のうちはホームシックになって毎日日本帰りてぇなぁって思ってましたけど、そのくらいですね。
  一人で辛いなっていうのはあったけど、日本にいて辛いことなんてほとんど無いんで。
  海外の辛さ経験してるから、日本はホント天国ですね。
高:今日本で辛いことはなかったとおっしゃっていましたが、日本から海外のマットへ飛び出す時って新しい挑戦じゃないですか。
  当時って先駆者もいなかったですよね。今もあまり多くは無いですけども。
み:まあでも、レスラーとして一人前になるには海外遠征をしてってうのがあったんで、自分の中に。
  だからいつかは行かなきゃなっていうことで、早いうちに済まそうと思って行って。
  で、最初からアメリカとかに行けば楽だったんでしょうけど、あえて一番しんどい逆境の地メキシコへ行ったんですよ。
  まあでも、なんとかなるだろって思っていて。深く考えてたらいけなかったと思いますね。
  そのときまだ22、3で若かったのもあって、若さの勢いで
高:じゃあ、俺はこうなって帰ってくる!みたいな、大それた、というか…。
み:ないですないです。行ったらどうなるかな?って。結構思いつきで行動する方なんで。
高:けっこうノリで行った感が(笑)
み:そうですね。
高:で、現在でもそうなんですが、自分より大きな選手と試合をすることが多いですよね。
  海外のマットに行ってた当時から、やっぱりそういうことは多かったんですか?
み:どうですかね?当時、みちのくプロレスっていう東北の団体にいて、その他に新日本プロレスに出たり
  今はなくなりましたけどFMWとかもちょこちょこ出てて、大きい人と当たってて。
  やっぱ体格的にかなわないけど、やってて面白いんですよね。
  多分やってる方が面白いっていうことは見てる人も面白いと思うんですよ。
  小さい男が大きい男にかかっていくという図が。だから体力とかのハンデはあるけど、やることに関しては抵抗もないし
  むしろ同じ体格とやるよりは面白いかなと。
高:対等に渡り合っていくコツとかってなにかあるんですか?
み:いや、対等には渡り合ってないと思いますよ。自分の中でもう勝てっこねぇなって割り切ってやってるから
  がむしゃらに向かっていくんですよ。それが多分、面白かったんじゃないかなと。やってても見てても。
  結局自分らプロなんで、見ている人が面白くなきゃ意味が無い。それに応えるためにも
  無謀だけどでかい奴にぶつかっていくっていう姿がよかったんじゃないかな、と。今でもそうですけど(笑)
高:ある意味、開き直りみたいな。
み:そうですね。開き直れば怖いもんないんですよ人間は。
高:なるほど(笑)じゃあ、同じくらいの体格のジュニアの選手とやるときは、やりやすかったりしますか?
み:まあ、でかい人よりかはやりやすいですけど、逆に同じくらいの体格の人はスピードがあって動くんでついてくのが大変かなと。
  自分もそこそこ付いていけるんですけど…こんなこと言ったらあれですけど、疲れますね。
  でかい人とやる方が疲れないんですよ。ていうのは、自分結構受身に自信があるので、でかい人にぼんぼん投げられても
  受けきる自信があるんですよ。それが、小さい人がぽんぽん飛んだり跳ねたりすると、なんか疲れますね。
高:へえ、そうなんですね。では、色んなマットにも上がっていて、そして選手だけではなくKAIENTAI-DOJOの代表としても多忙な日々を送っている
  TAKAみちのく選手なんですが、休みがある日や試合後、どうやって体を休めたり気持ちを休めたりしていらっしゃるんでしょうか?
み:あんまり…普通だったらいいモン食べて一杯寝るとかお酒飲むとかあるんでしょうけど、自分はそういうのあまり無いんです。
  やりたいことをやる、昔から。疲れててもやりたいことあったら寝ずにやったりして、あんま体の事とか何も考えてないんですよ。
  食べ物とかには気使いますけど、それぐらいで。とにかく心がけてるのはストレスをためないように。
  我慢せずにやりたいことやる。自分ギャンブルが好きで、パチスロとか好きなんですけど忙しくてやる時間が少なくて、でも時間を見つけてやるようにしているんですよ。
  やらないとストレスたまるんです。
高:逆にやるようにしてるんですね。
み:そうです。とにかくストレスを溜めないように。で、悩みは持たない。なんでもプラスに考えて解決する。
  それがまぁ、いい方にいってんのかなと思いますね。
高:なるほど。
み:究極のプラス思考なんで。悩みは持たずに即解決と。
高:その、プラス思考を貫いてきた結果が今!史上初ですよね?3本のジュニアのベルト、KAIENATAI-DOJOのストロンゲストケイ、全日本の世界ジュニアヘビー級、そしてみちのくプロレスの東北ジュニアヘビー級。
  3本のベルトを持っているんですけども、3冠王者になってみてどういう心境なんですか?
み:それも、別にベルトが一杯欲しくてやったわけじゃなくて、やりたい選手とやりたいようにやっていたら、たまたまベルトが3本になっちゃったというだけなので。
  ベルトのコレクターしているわけでもないし、気づいたらとっちゃったって感じなので、チャンピオンって意識も無いんですよ。
  だから最初にKAIENTAIのベルトと全日本の世界ジュニアとって。それで東北でグレートさすけと東北ジュニアかけてやる試合があったと。
  そのときも自分は2本持つチャンピオンだったけど、気持ち的にはチャレンジャーだったんですよね。
  だから気づいたらベルトが結果として付いてきただけだったので、だからそんな意識自覚は無いですね。
  自分は常に頭はチャレンジャーなので。挑戦して、とれるかな?っていうのが。取っちゃってチャンピオンになっちゃったらあと守るだけなんで。
  面白くないんですよ、ぶっちゃけ。常にチャレンジャーでありたいなと。
高:なるほど。そして、選手としての顔のほかに代表としての顔もあるTAKAみちのく選手に質問なのですが
  今後KAIAENTAI-DOJOをどんな存在というか団体にしていきたいのかな?と。
  まあ、2リーグ制に分かれましたよね、最近。そういう意味も含めまして。
み:そうですね。今プロレス界っていうかK-1とかPRIDEとかが幅利かせて大人気で、それでアメリカのWWEの真似してエンターテインメントとか言って
  やたら格闘技とエンターテインメントに走っている団体が多いので、どこの団体も。
  うちはもう純プロレス。そういう飾り気は必要ない、デスマッチとかもいらないし。
  どこの団体もそういう売りがあるんだけど、うちの団体はありませんと。ただうちは純プロレス。本当の純粋なプロレスを追求していきたいなと。
  やっぱ最後に残るのはホンモノだと思うんで、本当に普通の昔からある純粋なプロレスをやっていきたいと思います。
高:はい。そして今、少しお話も合ったのですが、今のプロレス界、確かに不況といわれていますけど
  何がいけなくて、どうしていけばいいと思いますか?
み:結局、プロレス界が不況っていうよりはどんどん団体が分裂して、お客さんが選べる時代になってるじゃないですか。
  その結果お客さんが分散しちゃってあまり入らない。だから、不況ではないと思うんですよ。プロレスファンって根強いと思うし、これだけK-1プライドなんだかんだ言ってもプロレスファンは生き残ってますから。
  だから純粋にプロレスやってれば戻ってくると思ってます。
  あとは、お客さんあっての客商売なわけだから、お客さん裏切ったらダメだと思うんですよね。
  だから絶対、来てもらったお客さんをつかむために頑張らなきゃいけないんじゃないかなと思いますね。
  それが前提でプラスアルファがないと。お客さんの信用信頼がないとこれからは生き残れないんじゃないかな、と思いますね。
高:なうほど。そして、今実際夢を叶えられて自分の団体まで持っているTAKAみちのく選手。
  夢や目標を叶えるために一番大切なことは何だと思いますか?
み:そうですね…まあ、強い意志でしょうね。今の若い人って夢が無いんですよね。
  レスラーになりたいなって思っても行動に移さない。移して、どっかの団体はいってもちょっとつらいと無理だ、ってやめちゃう。
  レスラーになっても、そこで落ち着いてしまう。その志が低い。どうせならでかい夢持ってほしいんですよね。
  一回しかない人生なんだしいつ死ぬかわかんないじゃないですか。だから自分はでかい夢持って、それクリアしたら更に高い目標を持ってやってきて。
  で、自分ていうのは本当に欲張りで貪欲な人間でプラス思考なんで、やって出来ないことはないっていつも思っているので。
  だから貪欲な姿勢と志ですよね。でかい夢をもって欲しいですよね。
高:今ラジオの前でファンも普通のリスナーも聞いてくれていると思うんですよ。TAKAみちのく選手そしてKAIENTAI-DOJOについてなにかPRしていただけたらなと。
み:TAKAみちのくもKAIENTAI-DOJOもプロレス界ではまだ小さいもんなんで、まだ知らない人も一杯いると思います。まして一般の人なんて全然知らないと思いますが
  でもどこかでちらっとでも聞いたら、千葉の小さい倉庫で毎週細々とやっているので一度騙されたと思ってみてもらいたいですね。
  外見は倉庫だけど、中はいれば夢がありファンタジーがあり、そして戦いがある。
  すばらしい環境なので一度、千葉ブルーフィールドに足を運んでみてください!損はさせません!
高:言い切りましたね(笑)ありがとうございます。では最後なんですがTAKAみちのく選手のお好きな曲や練習中に聞いている曲などリクエスト曲を一曲このコーナーの締めでかけさせていただきたいなと。
み:そうですね。練習中にはあまり曲とか聞かないんですが、一般人は知らない曲になっちゃうと思いますが
  自分の大先輩グレートサスケが歌うセパラードス!なんてあるわけないですよね?
高:僕持ってます!(笑)
み:っていうのは冗談で!あんな曲一般の人に聞かせるわけにはいかないので。グレートサスケは音痴なので
  じゃあですね、ベタですけど浜崎あゆみが好きなんですが、最新曲とかの名前は分からないんで、最新曲!調べてください!(笑)
高:わかりました!本日はありがとう御座いました。
み:ありがとうございました。