何度見てもどきどきしてしまう。 レプリカだと分かっていても恐怖心が湧き上がる。 「悪魔の兵器」地雷である。 多くのNGOの団体で、地雷排除が行われているが、今回の取材先は、その団体や個人を結び、 ネットワークを形成している、地雷廃絶日本キャンペーンである。 事務局の前川昌代さんに話を伺った。 地雷の恐怖は、被害にあった人たちの写真からでも十分伝わってくる。 兵士も市民も区別なく、命をとらずに手足などを吹っ飛ばす。 肉体的にもそうだが、精神的なダメージがいっそう大きい。 本当に憎むべき兵器である。 1997年に対人地雷全面禁止条約(オタワ条約)が成立してもなお、未加入や生産を続けている国がある。 民間の力により地雷の数も減り、被害に合う人の数も減少しているが、 1個でも残っていれば誰かが地雷の被害にあう。 何年先になるのか分からないが、全ての地域の人々が、地雷の恐怖に怯えずに暮らせるその日まで、 地雷廃絶日本キャンペーンの奮闘は続いていく。 話では、愛地球博の市民村で、ちょうちょキャンペーンを行ったそうだ。 世界中から地雷がなくなるように、オタワ条約未加入国の地図にメッセージを書いたちょうをはったそうだ。 ONE FLAP GLOBAL IMPACT 1羽のちょうの羽ばたきも集まれば大きな風となり、台風の進路さえも動かしてしまうという、 カオス理論から引用したそうだが、一人ひとりの力が、世界を動かす と意味している。 多くの団体、個人の力によって、間違いなくゼロランドマインは、 見えないゴールではなくなっていると確信した。 |