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事務所を訪れて最初に目に飛び込んできたのは、「学校」の文字。
学校?それも自由学校?
とても興味をひく名前だった。
今回の取材先、アジア太平洋資料センター、通称PARC(パルク)。
28年前に、アジアの人たちとコミュニケーションを取れるようにと、語学を中心にパルク自由学校が始まった。最初は英語の学習だったが、今では現地の言葉で繋がろうと、テトゥン語(これは東ティモールの言葉)タミル語(スリランカ)、韓国語の講座もあるそうだ。
様々なテーマを持った講座がある。例えば、エコを考える、フェアートレードについて、隣人中国をもっと知ろう、9.11後の時代、中南米から世界が変わる、などなど。
講師の方は、NGOの人や、大学教授、国会議員の方もいる。年に300人から400人の、学生、社会人、主婦の方がいるそうだ。
この講座の目的は、キャリアアップのためではなく、知的好奇心の向上だけでもなく、アジア、世界を知って、日本を、自分の周りの環境を見つめなおすことである。知って何かが出来るようになることである。
実際に、NGOの団体に入る人もいれば、フェアートレードのお店を開く人もいるそうだ。知ってしまった責任を行動で示している。他人事で済ましていない。
アジアの、世界の1つの国、日本なのだから。大きな勇気を、パワーを、、行動力を持った人たちを送り出しているパルク自由学校。
活動は学校だけにとどまらず、アジア諸国とのプロジェクトの立ち上げ、月刊誌「オルタ」の発行、政策提言など、幅広く行っている。
今回、お話を伺った、事務局長の普川容子さんがこんなことをおっしゃっていた。アジア諸国の人々は、支援をするされるではなく、一緒に行動をしていく仲間である。学べることも沢山あり、今と変わらず対等な関係を築いていきたいと。そして今の時代、国際協力ではなく、民際協力であると。
一人ひとりの力とつながりが、変化をもたらしていくのだろう。
自由学校で学べる環境があることは、変化を起こしていく上で大きな後押しとなっていることだろう。
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