白地に日の丸。これはもちろん日本の国旗である。
では、緑地に赤の日の丸。
これはどこの国の国旗だろうか?
知らない人が多いと思うが、
もちろん僕もその1人だったのだが、
バングラディシュの国旗である。
緑地に赤の日の丸。日の丸は、左に少しずれている。
緑は緑豊かな台地を表し、赤の日の丸は、
1971年の独立戦争のときに
流された血を忘れないため。
左側にずれているのは、旗がはためいた時に
良く見えるように、との意味がある。
 バングラディシュと言えば、
以前は世界一貧しい国と言われていた。
しかし今なお世界3貧困国の1つとされている。
仲間で集まり、おしゃべりをしながら、バングラデシュの
伝統刺しゅう「ノクシカタ」を刺す女性たち。
原因のひとつとして、自然災害がある。
先日は、地震の被害も起こってしまったが、
農業国であるバングラディシュは洪水の被害がとても多い。
せっかく育てた作物も全て流されてしまうのである。
また、政治も不安定さも原因のひとつである。
そのバングラディシュとネパールに支援をしているのが、シャプラニール。
本当に必要な人に、本当に必要なことを。
これをコンセプトに支援を行っている。
実際、現地の人からはケチな団体だと言われているらしい(笑)
欲しいものをすぐにくれないからだそうだ。
しかし、自分たちの手で作り上げ、
自分たちの手で継続していくことが出来なければ、
団体が現地を離れてしまったときにどうなるのか?これは容易に想像が付く。
ケチといわれながらも「優しさの中にもピリリとした辛さを」
意識しての、時間をかけた支援。
 貧困が、世界的に優先すべき問題の1になるよう運動も行われているが、
30年以上の歳月を費やし支援をしているシャプラニ−ルの、
ピリ辛の優しさスパイス抜きでは解決していかないだろう。
 今回も知らないことばかり。バングラディシュの子供たちは
日本の国旗を知っていると言う。
国旗はもちろん、この国を知ることから始めたいと思う。

 p.s 広報担当の内山智子さんに貴重なお時間を頂きました。
ありがとうございました。
村の子ども。
村の家族。牛は大切な財産であり、家族である。 バスターミナルで行っている青空教室。
ダッカの路上で暮らす子どもたち。この子たちの置かれた
状況は厳しく危険と隣り合わせである。
昨年の大洪水時の写真。腰まで浸かってしまっている。
自分たちの生活をよくしていくチカラをつけるために、
村人は定期的に集まって話し合いをする。
男性識字学級。ランプの灯りのもと、
仕事を終わってから真剣に文字を覚える。