特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールド

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ユ広報担当:吉澤梨佳さん
「おもしろい」といった言葉は不謹慎なのかもしれないが、今回取材をさせて頂いた HUNGER FREE WORLD は、ちょっと違った興味を持たせてくれた。
 まずは、パンフレット。表側が一面グリーンで、「飢餓のない世界を創ろう〜HUGER FREE WORLD」 印刷されているのはこれだけ。裏面は、白地に一言 「私たちは今、飢餓のある世界にいます。」とてもシンプルだ。なんとなくNGOだと分かるが、はっきりと何のパンフレットだか分からない。オシャレなデザイン。思わず手にとって中身を見たくなる。実際に、カフェ、美容院など、普通のお店に置かれてるそうだ。
 もう一つ。多くのNGO団体でも集めている、書き損じ葉書や、使用済みテレホンカードを回収するための封筒の配布である。団体に送りやすいように封筒にハンガーフリーワールドの住所、そして裏にはどんな事に役立つのか、絵をまじえて記されている。H.P.又は口頭で、書き損じ葉書の募集が行われていることは知っていても、正直集める手間、封筒を用意して書き込む手間など、たいした事ではないが面倒に思ってしまうこともある。しかし、手元に事前に準備された封筒があるだけで、使用済みのものを入れてしまう。小さな気配り、大きな成果だ。
 そしてボランティアスタッフも各グループごとに自主的にフリーマーケットを開いたり、チャリティ活動を行っているそうだ。日常の中からごく自然に関わっていけるというのが、この団体の大きな特色なのだろう。
 今回の取材で、広報担当の吉澤梨佳さんのこんな一言があった。
「NGO、ボランティアは特別な事だと思う。」
 日常生活を送る中で、ボランティアに関わる気持ちを持つ事は、簡単に出来そうで、中々敷き居の高いものだ。最近では日本でも阪神淡路大地震を機に、少しづつボランティアに携わる人間も増えてきたが、まだまだその数が少ない事も現実だ。『人の為に無償で働く』という行為は、確かに心にゆとりのある状態でないと難しいかもしれない。同じ日本ならまだしも、地球の裏側でおこってる飢餓の問題に関心を持つという事は、かなり日常生活からは遠い。やはり特別な事だ。でも『困っている人を助けたい』という思いは、多かれ少なかれ誰にでもある感情だろう。
 彼女は言う。NGOやボランティアに携わる人間は優劣なのではい。個人的な悩みも勿論皆沢山抱えてる同じ人間なのだ。だからこそ、やっている事が「当たり前」と思うより「特別なんだ」と思う事で、世界規模の大きな問題にも関わる事ができると。....なる程。確かにこれは特別なんだ、と思う事で、高い敷き居も越えられるかもしれない。
「特別な事をしている」という自負の上で、誰に対しても構える事のないあの気軽さ。
それが彼等HUGER FREE WORLDのスタイルなのだ。

 『誰にでも出来る特別な事、それがボランティア。』
 僕の辞書に又新たな文字を書き加える事ができた日だった。
            (まさのりレポート)
バングラデシュ 女性が収入を得られるように、約1万円の資金を貸し出し小売店がはじまった
ンハンガーフリーワールド
バングラデシュ FAOと共同のプログラム。養蜂事業ンハンガーフリーワールド
ウガンダ共和国 基礎教育 
        
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ウガンダ共和国 HFWが建設した井戸で水を汲む少女
ンハンガーフリーワールド
 ハンガー・フリー・ワールドとは
この地球に生まれてきたすべての人が肉体的にも精神的にも豊かで、誰もが希望を持てる、そんな世界を創りだすことを目指しています。開発途上国では、さまざまな分野で成果をもたらす開発事業を、世界中においては飢餓を自分自身の課題として考え、行動することを呼びかける啓発事業を実施しています。日本に本部を置き、バングラデシュ、ハイチ、ウガンダに支部があるほか、準支部、青少年組織ユース・エンディング・ハンガーのネットワークを含む10ヵ国で活動しています。

※HFWは、特定の思想、宗教ならびに政治的意志から完全に独立したNPO法人(非政府組織)で、特定非営利活動法人国際協力NGOセンターの正会員、経団連1%クラブの寄付対 象団体です。

                         (ハンガー・フリー・ワールドHPより)