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日本赤十字社本社 〒105-8521 港区芝大門1-1-3 03(3438)1311 |
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ユ企画広報室 参事(広報担当)畑厚彦さん |
赤十字の販売用グッズ。万華鏡に見入る二人。
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街中で、ひときわ大きな声をあげている人達がいる。家電量販店の店員さんでもなければ、カラオケの勧誘の人達でもない。「献血にご協力ください!」日本赤十字社の人達。 どんなに寒くても、暑くても、どんなに街行く人達が関心を示さなくても、声をからしてお願いをしている。 日本赤十字社のイメージといえば、真っ先に献血、そして病院の運営。それ以外にももちろん国際支援を行っている。今回のインドネシア・スマトラ島沖地震の被災地にも、世界で真っ先にスリランカに向かったと聞いてる。迅速な対応、そして広域の支援が出来るのは大きなNGO団体の強みだろう。「いつの時代も、世界に人々の苦痛がある限り、人道の名の下に行動し、人類の平和と人々の心に希望の光を灯す存在で在る続ける」 日本赤十字社の基本理念だ。白地に赤十字の旗印を見ると、本当に心強い。絶大なる信頼を置くことが出来る。世界で最も認められているシンボルマークでもある。このマークは、赤十字の発案者、アンリー・デュナンの祖国、スイスに敬意を表して、スイス国旗の配色を逆にしたものになっている。そして、基本原理には「中立」が含まれている。「中立」。言葉では簡単だが、立つ位置の難しさは大いにあると思う。今回インタビューをさせて頂いた、広報担当の畑 厚彦さんもおっしゃっていた。 被災地、戦地へ緊急支援に向かって知った事実、惨状を伝える責任はあるものだと思っていた。しかし、伝えることによって、支援先の国の不利益になってしまえば、逆に、支援のSTOPがかかってしまう事もあるそうだ。 国の立場と個人の立場、必要とするもの、考え方、全て同じではない。国が支援を断ったとしても、被害にあった人達は支援を求めている。二つの争う国があったとして、一つの国に片寄った支援をしては、もう一つの国の人達を見殺しにする結果に繋がる事もあるのだろう。どんな国にも現実的な要求を通せる立場にある為にも、「中立」であることが必要だと伺った。情報公開出来ないもどかしさもあるのだろうが、まず手を差し伸べる必要があるのは、傷ついた人達、苦痛を抱えた人達、そう、一個人であるのは確かだ。 日本赤十字社の掲げる「中立」によって、どんな状況下の人達にも支援の手が届くのを願うばかりだ。(まさのりレポート) |
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