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頂いたプレゼントはフィリピンミンダナオ島で作られた楮(こうぞ)の手漉き便箋。
まさのりレポート
第三世界ショップ
 86年からフェアトレードを中心に活動を始めた「第3世界ショップ」
「第3世界」と言う名称は、支配的な東西勢力に対抗する「これまでにない新しい勢力」と言う意味で付けたそうだ。

 ショップは、恵比寿駅から徒歩12分落ち着いたたたずまいの住宅街にあった。
世界の雑貨や食品が並び、食事が出来るスペースもある気持の良い空間。

 話を伺った西村さんから考えさせられる言葉があった。
『フェアトレードは事業として続いていかねば意味がない。』
例えば、日本でナタデココが一時期ブームになった時、フィリピンで大量生産を始めた。しかしブームが去ると、そこの経済は滅茶苦茶になってしまったと言う。それと同様な事が世界各地におこっている。一時的な流行は法外な利益を産み、それをめぐり、時に殺人事件までおこってしまう。だから日常を乱す一時的な取引きではなく、彼等の生活に根付き、無理なく事業として続けてゆく事が大事な訳だ。
 インタビューの席でコーヒーを出してもらった。コーヒー豆はペルーにあるアンデスの高地の農園でつくられたモノだそうだ。そこでは崖っぷちの細い山道を人間が担いでその豆を運び下りて来るという。まさに命掛けの道のりを経て、ここまで届けられているわけだ。それを想いながらコーヒーを味わうと、アンデスの風を感じられる気がした。
 そうか、そこからフェアトレードの値を決めなくてはいけないんだ。

 この第3世界ショップのようなお店では、何気なくコーヒーを飲んだりランチを取る事自体が、国際貢献に繋がっている。強く意識をしなくても自然と国際協力が出来る、そんな第3世界ショップのようなお店がもっともっと増えればいいと想った。